Windows 環境での Tramp
リモートホストのファイルシステムに Emacs からアクセスする際には Tramp を使うのが便利です。
Windows 環境で Tramp を使うために、これまで MSYS2 の ssh を使ってきました。この ssh は msys-2.0.dll がリンクされている msys のバイナリであるため path の表記が Emacs のものとは異なります。例えば Emacs から
c:/folderA/folderB
と見える path は ssh でアクセスするには
/c/folderA/folderB
という path にする必要があります。そのため path をコンバートするラッパーを経由させたり .emacs に結構な量のコードを書いたりしなければなりませんでした。
最近、plink が MSYS2 の環境で用意されていることを知りました。インストールするには
$ pacman -S mingw-w64-x86_64-putty $ pacman -S mingw-w64-x86_64-putty-ssh
とするだけで OK です。putty や plink は Emacs と同じ mingw64 のバイナリなのでパスの表記はもちろん Emacs と同一です。
Emacs から plink 経由で Tramp を使うためには .emacs に
(setq tramp-default-method "plink")
と書いておくだけです。